※Swim:1.9km、Bike:90km、Run:21.1km
※Raceday:2016年8月14日(Sun)
※このエントリーは暫くしたら、然るべき投稿日時に修正する予定です。→戻しました(2018/4/3)
この記事は2016年8月に出場したIRONMAN70.3 Dublin(アイルランド)の話になります。下書きの無い状態から、2018年に書き下ろしました。
写真を発掘することが出来たため、簡易版としてブログにUpすることにしました。
【出発】
8月11日(木)の朝。
羽田空港からヒースロー経由で開催地のダブリンへ。航空会社はブリティッシュエアウェイズ。
「夏のお盆休みに海外の大会に出てしまおう!」という魂胆でした。(このスタイルは2018年で3回目となります)
元々8月21日(日)のIRONMAN Coeur d'Aleneは先にエントリーして遠征が決まっていたんですが、よくよく考えると「その1週間前も何か出られるんじゃね??」と検討開始。
「韓国の70.3があるのか…あとはアイルランド?せっかくだからヨーロッパへ行きたい!70.3だから1週間後のコーダレーンには疲れは抜けているだろう🙄」という、極めて甘い見積もりでIM70.3 Dublin出場決定。
この時すでにバイクの分解/組立スキルを身につけていたので、バイクポーターproでバイクシッピングをしています👍
スポーツ用品は別カウントらしく、普通の荷物と合わせて2つ預けても追加料金なしでした。
【ロンドン・ヒースロー空港】
ヒースロー到着。乗り継ぎ時間はなんと1時間5分!?短い🤣!
アイルランドに行くからなのか、国際線のトランスファーがそうなのか、理由はよく分からないですが、このロンドン・ヒースロー空港で(アイルランド専用レーンで)パスポートコントロールを受けて、セキュリティゲートも通ってます。
超焦りました(;´Д`A
パスポートコントロールがあるのに、乗り継ぎ時間が全然ないんですもん。それ込みで1時間て…。
一応同じ航空会社なので、荷物のピックアップは無いし、たとえ乗れなかったとしても振替とかで何とかなるとは思いますが。
【ダブリン到着】
ダブリン空港に到着。
無事、予定通りの飛行機に乗れました。
乗ったら、モーレツにな睡魔がやってきました。日本は22時30分(UKは14時30分)。最近荷造りで全然寝てなかったし、この時間に眠たくなっても不思議じゃないか。
思いましたが、このまま時差を抱えたほうが競技中はちょうど良いんじゃないか…。13時くらいにはフィニッシュ出来るだろうから、時差抱えても競技には何ら影響しない。移動の疲れをいかに取るかが勝負だな。(※翌年2017年のWTSハンブルク(ドイツ)は前日入りでしたが、なんの問題も無かったです)
ダブリン到着後、バッゲージクレームでバイクを待つも出てこない。待てど暮らせど出てこない(泣)
仕方ないので航空会社のカウンターに申し出ると、「まずはその紙の必要事項を記入してちょ☝️」と受付のねーちゃん言われ、適当(適切)に記入。
「その荷物(バイク)、まだヒースローにあるわ。」……∑(゚Д゚)!?
私は乗り継ぎに間に合ったけど、バイクが間に合わなかった(笑)
「19時に到着予定よ。ホテルに送るわ。住所書いてね☝️」ということで、ホテルに送って貰うことに。
ダブリン市街地に到着。
空港から市街地まではエアポートバス(エアコーチ)が出ております。バイク(ただし梱包必須)も載りますのでご安心を。
【ホテル到着】
ホテルはダブリン中心部から歩いて15分くらいのホテル「マルドロン ホテル スミスフィールド」。
中心部とフェニックスパークの間くらいの所にしました。
当時、ランコースはフェニックスパークだったんですよ。後で書きますが、当時のダブリン大会は凄く良いコースでした。
【バイク到着】
12日(金)。朝3時に起床(笑)時差の影響ですね。頭痛があったけど、これは睡眠不足かな。
この日は選手登録へ。その前に昨日のバイクの組み立て。
朝、ホテルカウンターに行って、バイクの問い合わせ。スタッフか、「昨日電話したら出ないんだもん!」と言われました。昨日には届いてたんだって。
部屋にいなかったか、寝てて出られなかったかだな。
初めてのバイクポーターproへの梱包。
壊れないか不安でしたが、ちょっと調整が必要だったものの、特に問題なし。
このバイク、懐かしいなぁ。3ヶ月後に事故ってフレーム(と両手首)が折れてしまい、そのまま廃棄してしまいました。アルミがグニャって(;´Д`A
【散歩】
バイクを組み立ててちょっと寝た後、朝食&両替がてら、ホテル近場を散歩。
ホテル近くの標識には「IRONMANやるから通行禁止になるよ!」という黄色い看板がありました。
【受付会場の町】
受付会場はダン・レアリーでした。
当時ここはスイムパート&T1地点。T2/ランパートはダブリンのフェニックスパークでした。
2018年のIM70.3 Dún Laoghaireはここでスイム/バイク/ラン、全て完結します。
【会場到着】
10時ちょい過ぎにチェックイン会場到着。
ダン・レアリー駅を降りて海沿いを南に約1km。実はSandycove and glasthule駅の方が近かったです…。
【受付】
受付は土曜日もあるので、今日来る人は少ないのかも。
無事にチェックインを済ました。「わざわざ日本からレースのために来たの?頑張ってね。」と受付のおばちゃんに励まされる。
【ゼッケンナンバー】
日の丸が入ってます👍
日本人はもう1人いましたが、見かけたレベルで、特に話すことも無かったんです。
【オフィシャルグッズ】
70.3だけど品揃え豊富。
ここで厚手のパーカーを買いました。2018年現在、よく着てます(笑)
アイルランドは8月でもかなり寒く、最高気温は20℃ちょっと。朝夜は12℃程度しかないのだ。曇るとダウンが欲しくなるくらいでした。そんなこととは思わず、あまり長袖を持ってこなかったのですよね。
【レースブリーフィング】
ブリーフィングは15時30分なので、それまでダン・レアリーでダラダラ過ごしてました。モーレツに眠い。時差ボケが全然抜けない。
ちなみに自由参加で必須じゃ無かったです(管理されてなかった)。
一通り聞いて、ホテルへ帰りました。
ホテルに着いたら晩飯も食べることなく爆睡。
帰り道では小雨も振り、かなり冷え込みました。ホントに8月か、ここは。しかし、バイクパートの服装に悩む…。
【バイクチェックイン】
13日(土)はバイクチェックインの日。トランジションバッグもこの日に手離れ。
ホテルから東のダブリン港に向かい、海沿いを下っていくルートで会場に向かうことにしました。
道路面は…悪くないと思ったが、尿道やられて人生初の血尿。レースに支障でなきゃいいが…。
このあたりからちゃんと補給食を考え出してます。
あ、プロファイルデザインのボトルだ。今では使わなくなりました(´・ω・)
【トランジションバッグ】
トランジションバッグをどうしたのか全然覚えてなかったんですが、写真を見たらバイクもランも預けてました(´・ω・)
この青色はバイクギア(T1)。
こちらはランギア(T2)
集まったらT2及びランコースのあるフェニックスパークに送られるようです。
土曜日のExpoは賑わっておりました。
この後、ちょっと海を触ったんですが、冷たい…20℃も無い。こんな冷たい海で泳ぐのは初めてだな〜。
隣で海水浴を水着1枚で楽しんでるアイルランド人を見て信じられませんでした。欧米人は平熱が高いから大丈夫なんだろう。ホットジェル買っとけば良かったかな。
と、色々考えるも、「1.9kmくらい我慢しよう」となりました(笑)
19時にホテル到着。
飯食ってそのまま20時には就寝。時差のおかげで、こっちに来てからは毎日早寝でした。
【レース当日】
14日(日)。3時に起床。
朝食取ったり、諸々準備をして、5時過ぎにシャトルバスの停留所に到着。
スタート地点はダンレアリー。そこまではシャトルバスが出ていました。フェニックスパークの横が乗り場。
5時半に出発。30分程の乗車でした。
【会場到着】
ダンレアリー到着後、バナナを1本。
鉛色の空はイギリスと同じやな(´・ω・)
バイクのボトルにドリンクを作り、空気を入れて軽く点検。問題無し。
朝の気温は約12℃。
とにかく寒かったので、ウエットスーツを着ました。着ても寒い…。なお、今回のスイム、ウェットスーツの下の上半身は裸。予備ウェアを持ってこなかったんです(´・ω・)
ウェットスーツを見てたら、かなり劣化してました。もうすぐで破けそうなくらい。
結構ヘビーな使い方してるし、今後も頻繁に使いそうだし、体型も定まってきたっぽいから、そろそろオーダーメイド品でも良いかもしれないです(※2017年冬にオーダーメイドにしました)
【スイムコース】
1.9km/周を1lap。
これは今のダン・レアリー大会と同じようです。
スタートはウェーブスタートであり、スタートの号砲後に陸から海に向かって進むスタイル。
自分は7時半にスタート。ゲートスタートがスタートタイムになるようなので、急ぐ必要はないかも。
海は冷たく、塩分濃度も高めでした。レース前は水分はこまめに取っておいた方が良いです。
ここはスイムアップの所。
海に入り、「うーわ、かなり冷たい」と再確認。でも「耐えられない!」ってほどでもなく、泳いでいると気にならなくなりました。
寒さよりも塩分濃度が濃いほうが気になりました。暫く泳いでいると唇が痛くなった程。前日から水分は多めに取っておいた方がよかったな…。
ウェーブスタートということもあり、バトルは皆無。当たってもお互いがみんな避ける。スペースあって避けやすいと言うこともあるかもしれないけど、みんな紳士です。日本の大会のアレは一体なんなんだ(´・ω・)
コースも大きく一周でほぼ直線で分かりやすい。自分のペースで終始泳げました。
【バイクコース】
90kmのワンウェイコース。
ダン・レアリーからダブリン中心街へ向かい、更に東に抜けて田園や住宅街をぐるっと周ってフェニックスパークが終点でT2。
T1トランジションで着替え。
ウェットスーツ等を脱ぎ、長袖コンプレッションウェア、半袖バイクウェア、ウインドブレーカーの3枚を着用。
天候は曇時々雨と寒い中の大会だったため、バイクパートはこれでちょうどよかったです。
着替え後にバイクスタート。
尿道が軽く痛むが我慢。道は荒い。荒いと振動が大きくなって体力を奪われる。頑張るしかない。(※空気圧を低めにすれば良かったです)
ここはアップダウンがほぼありません。そのため漕ぎ続けられる体力も必要となりました。
所々でスピードタウン用の凹凸があり、しっかり前方を見て、ハンドルの持ち替え。結構ハードだなぁと漕いでて思いました。
これは前日にバイクをT1へ持って行く途中の写真。
エイドではスポドリをゲット。
寒いため、身体を冷やすための水も不要で、エネルギーは補給食と用意した濃縮ドリンクで十分でした。
誤算は寒すぎて、作ったドリンクに入れたココナッツオイルが固形になってたこと。レース開始前のクエン酸補給は意味なかったかも。(※このココナッツとクエン酸は2017年後半以降はやってないです)
「よくこんなコースを採用出来たな…」とビックリでした。バイクでダブリン中心街を堂々と滑走し、Guinnessのビール製造工場の真横を通る贅沢なコース(笑)これだけでも出る価値があったものです。
Guinnessの工場。
なんかあんま良い写真がなかったです。もうちょい写真を撮ってくれば良かった。
【ランコース】
約7km/周を3laps。
フェニックスパーク内を走ります。園内ということで、絶え間ない応援が続きました。
フェニックスパークでランへ。バイクをラックにかけて着替え。上は全部脱ぎ、トライウェアを着用。着替え後にトイレ。尿道が痛い…。
ラン開始直後こそは動きが鈍かったものの、5km終わったくらいから足も慣れ、そこそこスピードがのってきました。
コースはほぼほぼフラット。緩い坂はありましたが、特に走法を変える必要もなく、スピードダウンするほどでもない。
エイドでは水、スポドリ、コーラを適当に飲みました。汗もあまりかいてなかったので、ミネラル不足の懸念は無かったです。ホントに適当にその時の気分で飲み物を選んだ感じ。
【フィニッシュエリア】
街から近いことや、コースが公園ということで応援も多かったです。
【フィニッシュ】
フィニッシャーTシャツを着てパシャり。
5時間25分でフィニッシュ。
去年(2015年)のセントレアから26分の自己記録更新(当時)。バイクとランは記録更新したが、スイムがなんと1分遅くなっている…なぜだ…昔よりも練習してるのに。トランジションの時間が10分と7分で長かったが、仕方ないかな。
よく見ると、レッグカバーをしてますね。これももう使ってません。私には効果はありませんでした。
【フィニッシャーメダル】
もう手に入らない貴重なメダル(笑)
フィニッシュエリアで暫く選手たちを眺め、軽食でピザをたらふく食べ、メダルにタイムを刻印してもらい(10ユーロ。これかなり良い!!)、荷物とバッグをピックアップしてホテルへ帰宅。
疲れた身体に鞭打って洗濯は済ませ、バイクの掃除&収納は翌日朝する事に。
19時には気が付かないうちに寝てしまった。お疲れ様、自分。
【ギネスストアハウス】
15日(月)。5時起床。
今日は完全オフ。起きてすぐにチャリの分解と梱包を開始。慣れないから2時間弱かかってしまいました。
洗濯物の内、速乾素材モノは概ね乾いてました。バイクシューズはまだまだ乾かないておらず。
この日は観光。バイクコースで横を通ったGuinness Storehouseへ行ってきました。
平日でしたが、お客さんはたくさん。
街を見ながら1日遅れのフィニッシュお祝い。ビールとサンドイッチ。
展望台フロアには酔っ払いがわんさかいました(笑)
【トリニティ・カレッジ】
アイルランド最古にして国内ランキング1位の大学らしいです。すげぇなー(´・ω・)
「ケルトの書」を見ようと思ったが、長蛇の列でやめました。校内をブラブラ。なんか、大学っぽくなかったんですが、こういうとこに通ってみたいものです。ここには未来のエリートがたくさんおるのだろう。
【食べ歩き】
テンプルバーのthe exchequerのバーガー。
Zaytoonでラムとビーフの合い挽き肉。
来週はIRONMANレース。
体力を回復せねばならないため、ひたすら食べてました(笑)
歩いてて親指の付け根が結構痛くなったので、湿布を購入し、ホテルに帰りました。翌日のメシを購入しにホテル下のスーパーで買い物。残金が10ユーロくらい。丁度いい。
フィニッシャー写真を眺め、1枚購入。全体的に良いショット多めだった。全部買っても良かったかも知らないが、まぁ来週も出るから、出費は抑えることに。
【一応帰国】
16日(火)。5時半起床。
最後の片付けをして荷物をまとめながら、昨日スーパーで買った惣菜とパンを食べ、8時にホテルを出発。
ホテルの受付は「その荷物はなんだ笑」とツッコミ。IRONMANの事も知っていた。「来週もレースなんだ」と言うと「頑張れよ👍」と激励を受けました。
コンネルストリートのエアコーチバス停に行き、約15分ほど待ってバス到着。ブリティッシュエアウェイズはTerminal1なので、それ用の荷台にチャリとボストンバッグを入れる。
「とりあえずこれで空港に行けるわ」と安心。出発3時間には着くから、チャリも遅延せずに載せてくれるだろう。日本には台風が来ていたので、それが心配でした。
【空港到着】
空港到着。チェックインカウンターには人がめっちゃ並んでおり、1時間待った。
「バイクは必ず同じ便にしてくれ!」と念押ししました。そうしないと次の遠征先の米国へ行けない…。
バイク重量は自己申告。23kgと言って終了。バイクだけ別チェックで検査。ボンベは予め見せて対応。特に何も指摘受けず終了。
セキュリティチェック後、空港ラウンジで小休止。アルコール飲んで果物食べてネットサーフィン。
乗る便の搭乗時間が遅延。
あぁ乗り継ぎに間に合うのか…まぁ航空会社同じだからちゃんと対応はしてくれるだろうけど。
ヒースロー経由で成田へ。
「ん、行きは羽田からじゃなかったんかいな?」その通り(゚Д゚)
17日(水)の昼に成田着で、その日の夜に成田発。家には帰らず、そのまま米国に旅立ったのです。
「ダブリン→ヒースロー→成田→シアトル→コーダレーン」という超長距離移動。当時はこんなメチャクチャな日程を組んでいたのです。今もそんな変わらないんだけど。
【あとがき】
この記事は2016年8月に出場したIRONMAN70.3 DUBLINを2018年3月に書き下ろしたものです。
このアイルランドは自身初のヨーロッパ上陸でした。乗り継ぎのあるバイクシッピングも初めて。
その経験によって、その後のヨーロッパ遠征のハードルが一気に下がったのは確かです。
IM70.3 Dublinは2018年から「IRONMAN70.3 Dún Laoghaire」となり、コースも大幅変更になりました。当時のバイクコースはダブリン中心街を走り抜け、「よくこんな所を(交通規制して)コースに出来たな…」と感心したのを覚えております。
それだからダブリン大会は(確か)3回しか開催出来なかったのかもしれません。
2018年現在、ミドルは年1程度であまり出てないんですが、「IRONMAN 70.3 World Championshipで会いましょう」と約束した人がいることもあり、そのうちスロット取って出場したいところです。そう遠くない未来に。